赤兎馬(せきとば)の話
次のプロデューサーは私かと思ってたけど全然連絡がこないので「そろそろ○○の話しようかな」シリーズ第4弾やります。赤兎馬です。無双系のゲームやった事ある人ならピンとくるかも。かくいう私も無双シリーズ大好きでそこで初めて知った馬です。
三国志最強の呂布や、関羽の愛馬として有名で赤い体が特徴的。とにかくでかくてカッコイイ事で有名。無双シリーズでも速くてカッコイイ。という訳で今回は三国志ではお馴染みの赤兎馬について語っていこうかなと思います。
呂布の愛馬だけど実は色々な人を転々とした赤兎馬
呂布の愛馬と言えば赤兎馬!という位定着していますが、実はこの赤兎馬は色々な人の所を転々とした馬として有名です。
・最初に赤兎馬を持っていたのは董卓。
この時から赤兎馬は1日に千里を駆ける事ができる馬として超有名でした。1里が4キロなので4000キロです。ちなみに東京‐大阪間が片道400キロなので、赤兎馬は1日で5往復できます。ここから赤兎馬の時速を計算する事はできますがそれは野暮なのでやめておきましょう。とにかく赤兎馬は当時から「めっちゃ凄い馬」でした。
・次の所有者が呂布
董卓の次に赤兎馬の所有者になったのが呂布です。超簡単に説明すると董卓が嫌いな人を呂布が殺してくれたのでお礼で赤兎馬をプレゼントしたのです(諸説あり)。今で言うとお礼に一杯奢る的なノリで赤兎馬をゲットした呂布さんはここから無双モードに突入し、色々な戦場で活躍していきます。
・次の所有者は曹操
次の所有者は三国志の超有名人である曹操さん。呂布を討った曹操が赤兎馬をゲットしたのである。超有名な名馬をゲットした曹操さんでしたが、気性が死ぬほど荒い赤兎馬を乗りこなすことができなかったそうです。という訳で曹操は関羽にプレゼントする事にしました。
「多分お前なら乗りこなせるんじゃないだろうか。知らんけど」
当時曹操は関羽を自分の部下にしたいから色々な贈り物を贈っていたそうです。友達の子供に好かれたい一心で沢山おもちゃをプレゼントする私と同じです。
・次の所有者は関羽
という訳で自分が乗りこなせない赤兎馬をプレゼントされた関羽さんですが、めちゃくちゃ大喜びします。何でこんなに気性の荒い馬をもらえて嬉しいんだ?と感じた曹操は理由を聞きます。
と答えたそうで、曹操はプレゼントした事をめちゃくちゃ後悔したそうです。しかもその後本当に劉備を見つけて赤兎馬に乗って駆けつけました。
「ごめん、やっぱり返して」
「嫌!」
なんて会話は多分なかっただろうが、とにかく関羽の愛馬になった赤兎馬。しかしその関羽も後に処刑されてしまいます。
・最後の所有者は馬忠
関羽が処刑されてから赤兎馬の所有者となった馬忠ですが、赤兎馬はなぜかそこから馬草を全く食べなくなったそうで、まもなく死んでしまいました。
本当に真っ赤なボディだったのかどうか
赤兎馬は「炭火のように赤い」と評される程、真っ赤な馬体であっとされています。中国では赤は演技の良い色とされているので多少誇張されている可能性がありますが、それでも真っ赤な馬なんて本当にいるのかしらってちょっと疑問ですよね。
赤兎馬は汗血馬だったのではないかという説があります。汗血馬とは中国の歴史上で名馬といわれた馬の種類で「血のような汗を流して走る馬」と呼ばれている馬の事です。
馬の毛色によっては汗を流した時に血のように見えることがあるという話や、実際に寄生虫に寄生されていてガチで血を流しているという説とかいろいろあります。つまり本当に真っ赤な訳ではなく、真っ赤に見えたというのが実際の所なのでしょう。あと、戦場なので返り血とかもありますしね。
勇猛果敢で戦場を走り回る名馬と言えば赤兎馬っていうイメージが強いですよね。私の場合は無双シリーズの影響がほとんどだけども。赤兎馬と言えば、呂布だって人と関羽だって人もいるよね。私は断然呂布っていうイメージだったんだったな~
他にもこんな伝説があるんやで!とかあったら知りたいです。赤兎馬ニキの追加情報待ってます~
馬忠ちゃう、それ馬超や!!