世界名馬列伝~ナポレオン編~
継続的なシリーズになると思いきや多分第2弾はないであろう世界名馬列伝。今回はフランス皇帝ナポレオンが乗っていた愛馬の話です。
ナポレオンと言えば「余の辞書に不可能の文字は無い」という名言でお馴染みの超偉人。ちなみにうちのサイトも「当サイトの辞書にウマ娘攻略の文字はない」でお馴染みなので個人的にとても親近感を抱いています。
ナポレオンの愛馬と言えばマレンゴ
ナポレオンが何をした人でどんな功績を残したのかって事はみんなググってくれ!という訳でナポレオンの人生ではなく馬に注目して見ていきましょう。教科書とかでよく使われているナポレオンの超有名な絵画と言えば上のコレですよね。この時にまたがっている馬が「マレンゴ」という名前のナポレオンの愛馬なんですね。なんJ語みたいな名前なので多分なんJ民だったんでしょう。
『ベルナール峠からアルプスを越えるボナパルト』っていう題名の絵で、フランス画家のジャック=ルイ・ダヴィッドさんという方が描いたらしい。元々2枚だけ描いたらしいのだが、その後この絵を気に入ったナポレオンが「あと3枚描いてくれや!」って事で合計5枚似たような絵が現存しているらしい。見比べてみると微妙に色合いとかが違うのです。
画家のダヴィッドさんはこの絵を描くためにナポレオンの特徴を掴みたいとスケッチしたいと依頼。でもナポレオンはとても嫌がったそうです。
ダヴィッド「ちょっとそこに座ってもらっていいですか?」
ナポレオン「嫌!」
ダヴィッド「いや、スケッチしたいんですけど…」
ナポレオン「絶対座りたくないンゴ!」
絶対着席したくないマンと化したナポレオンはとても頑固です。いやちょっと位座ってあげろよ…と思ってしまいますがそこは時の皇帝です。一度ダダをこねだしたら誰も逆らえません。仕方なくダヴィッドさんはナポレオンのスケッチができず、そこからリアリズムを離れ政治的図像となっていったのでした。
マレンゴ伝説が凄いンゴ!
ナポレオンの超有名な絵画に一緒に載っていることで有名な愛馬マレンゴ。体高142cmの純血アラブ馬で、1799年にエジプトからフランスに連れて来られナポレオンの持ち馬となりました。毛色は芦毛ですが実はこれにもちょっとしたエピソードが。
部下「ナポさん…戦場で芦毛の馬は目立つから危ないっすよぉ…」
ナポレオン「うるせぇ!ワイは芦毛が好きなんや!」
という訳で芦毛の馬に乗り続けたナポレオン。しかしこのマレンゴはめちゃくちゃ凄い馬で伝説が非常に多いのです。
・とにかく引くほど足が速い
・戦場でどれだけ騒がしくても一切動じない
・朝ご飯前の軽い運動で50マイル(80キロ)
・食後の軽い運動で80マイル(128キロ)
ナポレオンと一緒にそりゃもうめちゃくちゃ沢山の戦場に登場して、めちゃくちゃ怪我を負いながらも頑張りまくったマレンゴ。8回の大怪我を乗り越えてナポレオンが敗れるまで頑張りました。ナポレオンが負けてからは戦利品としてイギリスに連れて行かれて種牡馬として活躍。その後、38歳まで生きたそうです。さらに驚く事にその骨格は現在でもイギリスの国立陸軍博物館に収蔵されています。
へ~ナポレオンの絵画に載ってる馬はマレンゴって名前で凄い馬だったんだな~って思っていた皆さんゴメンナサイ。本当は違うんです。ここまで説明しておいてなんですけどね。
ジャック=ルイ・ダヴィッドによる「アルプス越え」の絵画では、ナポレオンが白い毛並みの馬にまたがっている姿が描かれているため、この馬のモデルがナポレオンの愛馬マレンゴ(芦毛)であるという誤解が一部にある。しかし、実際に乗っていたのは山道のためのロバだったとされる。
引用元:ウィキ
いや、どないやねん!私もここまで書いてウィキで色々調べてから知ったんだ。ごめんよ。というかこの頃から愛馬のマレンゴには既に乗ってる訳だからもうマレンゴで良いじゃん!なんでロバにしたの!
でもまぁ色々調べてると一応諸説あるみたいですね。マレンゴだって言ってる人もいるみたい。どっちを描いたのかはもうダヴィッドさんにしか分からないンゴねぇ~
ナポレオンがマレンゴを選んだ理由は低身長だから説があるけど本当はチビじゃなかった説
絵画に描かれているのはロバかもしれないけどナポレオンの愛馬がマレンゴだったというのはガチ。マレンゴは上でも描いたように体高142センチと小さい馬です。皇帝ならもっとでかい馬にのった方がええんちゃう?とも思いますが、実はナポレオンは『背が低く、足が短く、下腹が突き出ていた体型』だったらしい。(昔の人めちゃくちゃ言うやん)
だからナポレオンは小さくて優秀な馬に乗り続けていて、結果的にマレンゴに行き着いたという訳です。ちなみにナポレオンは130頭の馬を持っていたそうです。ノーザンファームかな?
しかしこの身長低かった説も諸説あり、昨今の研究によるとナポレオンの身長は167センチだったと言われているそうです。それなのになぜチビだと思われているのか、それは回りにいる人がめちゃくちゃでかかったから。
モルティエ元帥は196センチ、ミュラ元帥は180以上、ランヌ元帥は178センチ、ネイ元帥は178センチ。そして親衛隊の入隊基準が身長178センチ以上。当時の成人男子としては別に普通の身長だったナポレオンが小さいと思われていた理由は周囲の人がめちゃくちゃでかかったからなんですね。(馬の話が全く出てこなくなりましたね。)
ナポレオン最後の愛馬ビジル
そりゃもう沢山の馬を所有していたナポレオンの最後の愛馬と言われているのが「ビジル」と呼ばれる馬です。漢字で書くと「美汁」ですかね。ちょっとスケベなナポレオンですが、そんなナポレオンの最後の愛馬ビジルは仏パリのオテル・デ・ザンバリッドにある軍事博物館で複製されて話題になりました。
ビジルもちっちゃくて可愛いンゴね!
という訳で世界の偉人が愛した名馬のお話でした。第1弾はナポレオンですが恐らく2弾はないでしょう。もしかしたらあるかもしれないしないかもしれません。分かりません。
そもそもこの記事を書こうと思ったきっかけが「マレンゴってなんJ語みたい…ヒヒヒ」って思ったからであって、特に深い理由は何もないんです。
最後にフランス皇帝ナポレオンのちょっと可愛いお茶目エピソードを。
・友人に書いた手紙の字が下手すぎて地図だと勘違いされる
・妻のベッドに忍び込んだらパグに噛み付かれる
・ギター大好きなのに音痴
・「今から帰るから風呂はいんなよ」と恋人に手紙を送るほどの匂いフェチ(変態上級者)
・読書好きだけど飽き性だから最後まで読めない。毎晩奥さんに読んでもらう
読書好きだけど最後まで読めないから続きを奥さんに読んでもらうって可愛すぎか!
(お、Jか?)