ウマ娘の元ネタを知ろう!実際の名馬との比較・紹介【後編】

実際のダイワスカーレット

前回に引き続き、ウマ娘と実際の競走馬の比較や、元ネタとなる馬の紹介です。前編は下記の記事からどうぞ!

ウマ娘の元ネタを知ろう!実際の名馬との比較・紹介【前編】
ウマ娘の元ネタとなっている名馬との比較や紹介です。競馬に詳しくない方でも競走馬が、どのような活躍をしてきたかわかりやすく解説しています。

ウマ娘後半

ウマ娘と競走馬の比較

シンボリルドルフ

「皇帝」と呼ばれるシンボリルドルフ。ウマ娘のライブver衣装は、その名にふさわしい豪華なものにになっている。

ウマ娘として
人呼んで〝皇帝〟。史上屈指のウマ娘の一人であり、トレセン学園の生徒会長を務める。
威風堂々たる貫録と、それに見合う実力と実績を併せ持つ。〝皇帝〟の名に相応しい屈指のスーパースターウマ娘。
性格は冷静沈着、公明正大な人格者。その存在は後輩ウマ娘から、もはや信仰に似た対象として敬われている。
決して隙を見せない厳格で毅然とした物腰だが、実はかなり心配性で保護欲が強い性格。気になった後輩がいるとコソコソと影ながら見守っている。そしてその様子を目撃されると、コホンと咳払いをして誤魔化すらしい。
競走馬として
1981年3月13日生まれで、通算成績は16戦13勝。適正は芝、脚質は追い込み〜差し。適正距離は中〜長距離。日本競馬史上4頭目の中央競馬クラシック三冠馬で、その他のGI競走を含めると史上初の七冠馬。2013年のJRAのCMでシンボリルドルフを語ったフレーズ「競馬に絶対はないが、”その馬”には絶対がある」「勝利より、たった三度の敗北を語りたくなる馬」は圧倒的な強さを彷彿とさせる。引退後も、その血はトウカイテイオー・ディープインパクトの名馬へと受け継がれた。2011年10月4日、馬齢30歳にて死去した。

タイキシャトル

輝く栗毛が特徴のタイキシャトル。ウマ娘としても綺麗に光る栗毛が特徴な元気っ子。

ウマ娘として
アメリカ・ケンタッキー州生まれのカウガール。ブロンドに光る〝尾花栗毛〟という珍しい髪質を持った美少女。
体格が大きく、無限のパワーとスタミナが自慢の超特急弾丸娘。難しいことを考えることが苦手で、何事も直感的に行動する。
熱しやすく冷めやすいが、ひとたび集中すれば誰にも負けない実力を発揮。特にマイル(距離1600m)のレースでは他の追随を許さない無敵の強さを誇る。陽気であっけらかんとした言動と態度で、常に周囲を振り回し、付き合った仲間をヘトヘトに疲れさせるが、自分はまったく平気な超元気印の健康優良娘。
競走馬として
1994年3月23日生まれで、通算成績は13戦11勝。適正は芝、脚質は先行。適正距離は短距離〜。アメリカ生まれで、日本で二番目に海外GⅠに勝った名馬。ゲート試験に3回落ちてデビューが遅れてしまうなどがあったが、重賞8連勝と、テイエムオペラオーと並ぶ記録を保持している。日本競馬史上最強のマイラーはどの馬かという問いに対して、最も多く名前の挙がる一頭。1999年の引退後、種牡馬としての生活を送っている。

ダイワスカーレット

レース中に着用している青いメンコが特徴的。ウマ娘としてもテーマカラーである青の髪飾りやライブverの衣装カラーとして使用している。

ウマ娘として
誰もが認める抜群の美少女で、学園内でもアイドル的な人気を集める優等生。
明るく誰にでもやさしいクラスの人気者だが、それはあくまで外面で、本当はプライドが高く負けず嫌い。
試合でもただ勝つだけではなく、自分のペースでレース全体を支配し、周囲のライバルを完膚なきまでに捻じ伏せる展開が大好き。
クラスメイトのウオッカとは最大のライバル。本人は「あんなヤツ、ただの腐れ縁よ!」と否定するが、唯一本当の自分をさらし合い、実力を認め合える戦友にして親友同士である。
競走馬として
2004年5月13日生まれで、通算成績は12戦8勝。適正は芝、脚質は逃げ〜差し。適正距離は短距離〜。同世代のウオッカとは激しい戦いを繰り広げたライバル。ウオッカとは5度対戦して3度ダイワスカーレットが先着している。デビュー戦から引退まで12戦8勝・2着4回とすべての出走レースで連対を果たした。デビューから引退までの12戦連続連対はJRA所属の牝馬としては最多記録となっている。2009年に引退。現在は繁殖生活を送っている。

テイエムオペラオー

栗毛の「王」という風格と実力がウマ娘の性格に色濃く反映されている。

ウマ娘として
自称〝世界最強・最速にして最高の美貌を持つ天才ウマ娘〟(あくまでも自称)。
その言動で分かる通り、世界は自分中心に回っていると断言してはばからない超ナルシストなボクっ娘。
何でも一番にならないと気が済まない性格で、なおかつ自分が主役でないとすぐにヘソを曲げる。
その自意識過剰な態度は、他のウマ娘からは呆れられつつも生暖かい目でみられている。
しかし言動に見合う成績・実力があるのは確かで、レースではただ勝つだけではなく、あくまで〝美しく勝つ〟ことを信条としている。
競走馬として
1996年3月13日生まれで、通算成績は26戦14勝。適正は芝、脚質は差し〜追い込み。適正距離は中〜長距離。やや晩成か。シンボリルドルフに続く中央競馬GI最多勝タイ(7勝)、2000年の年間無敗記録を達成した。芝中長距離路線で古馬の混合G1競走すべてに勝利しているのはテイエムオペラオーのみである。2017年、アロゲートに譲るまで獲得賞金(18億3518万9000円)の世界記録を保持していた。2002年に引退した。現在は種牡馬生活を送っている。

ナリタブライアン

白いシャドーロールと黒鹿毛が特徴のナリタブライアン。ウマ娘では黒髪、鼻先の絆創膏として特徴を示している。

ウマ娘として
孤高のウマ娘。〝シャドーロールの怪物〟とあだ名される超実力派。
硬派で頑固。我慢強く、どんなことがあっても感情を表情に出さない。めったに笑ったりしないため、周囲のウマ娘たちからは近寄りがたいと恐れられている。しかし実は感情表現が苦手なだけで、本当は純粋でやさしく、ごく普通の女の子。
むしろ可愛いモノが大好きで、オバケや怖い話が大嫌い。お気に入りのヌイグルミを抱かないと眠れないなんて、意外に乙女チックな一面も……?
競走馬として
1991年5月3日生まれで、通算成績は21戦12勝。適正は芝、脚質は逃げ〜差し。適正距離は短距離〜長距離。「シャドーロールの怪物」と呼ばれる。1995年3月にかけてクラシック三冠を含むGI5連勝を成し遂げる。20世紀最強馬としても名を挙げられ、三冠馬の中でも圧倒的な人気を誇っている名馬。1996年に引退後、種牡馬となるが1998年9月に胃破裂を発症し、安楽死の措置がとられた。

ヒシアマゾン

アメリカ生まれの黒鹿毛。漆黒の弾丸と形容されるように、ウマ娘としても小麦色の肌をしている。

ウマ娘として
女傑〟と呼ばれ、トップクラスの実力を持つウマ娘の一角。
弱きを救け強きを挫く、古き良き時代のスケ番タイプの姉御肌。
曲がったことが大嫌いで、己の信念を唯一のルールとして行動する、一本筋の通った性格。
口調は粗雑だが面倒見がよく、信頼できる仲間は命を賭けて守る人情派。
ただそんな強面の顔の下には、ちょっとだけ寂しがり屋で純情乙女な一面も……。
ちなみにナリタブライアンとはライバル同士、拳と拳で語り合う仲である。
競走馬として
1991年3月26生まれで、通算成績は20戦10勝。適正は芝、脚質は差し〜追い込み。適正距離は中〜長距離。1993年JRA賞最優秀3歳牝馬、1994年JRA賞最優秀4歳牝馬、1995年JRA賞最優秀5歳以上牝馬。多くの功績を残しているが、G1には恵まれなかったものの、重賞6連勝の偉業を達成する。1997年に引退、現在はアメリカで繁殖生活を送っている。

フジキセキ

現役のレース数は少ないものの、種牡馬として大人気となったフジキセキ。ウマ娘としての王子キャラはそこからきているのだろうか。

ウマ娘として
生涯無敗を誇る実力派ウマ娘。ウマ娘界の最大勢力である〝SS一族(ダイナスティ)〟の長姉にして家長的存在。
〝漆黒の髪に星ひとつ〟と讃えられる濡れたような青鹿毛の黒髪、スラリと伸びた抜群のプロポーションは、同性のウマ娘たちからも黄色い声援があがるほど。性格も竹を割ったようにサバけていて、抜群のリーダーシップを発揮する。時折見せる甘い言動や仕草は、むしろ男性よりも男前だと評判である。趣味は他愛のないイタズラとスキンシップ。標的になった〝ポニーちゃん〟たちは例外なくメロメロになってしまうらしい。
競走馬として
1992年4月15日生まれで、通算成績は4戦4勝。適正は芝、脚質は逃げ〜先行。適正距離は短〜中距離(?)。父であるサンデーサイレンスに最も似た馬であり、
「サンデーサイレンス産駒初の三冠馬」を期待されていた馬。デビューから4戦無敗、1995年の4歳クラシック戦線における最有力馬と目されたが、その初戦・皐月賞を前に屈腱炎を発症して引退した。引退後、種牡馬となったフジキセキはサンデーサイレンスの血統として大人気、GI級競走7勝のカネヒキリをはじめとして11頭のGI級競走優勝馬を輩出している。2015年12月28日、23歳で頚椎損傷の為死亡した。

マルゼンスキー

イギリス名門の生まれで、異名の「スーパーカー」からウマ娘としてもスーパーカーを乗りこなしているようだ。

ウマ娘として
イギリスの名門ウマ娘一族をルーツに持つ、名家の才媛。気さくで明るく、誰もが憧れるキレイでステキなお姉さん。
〝スーパーカー〟に例えられる圧倒的なスピードと、観客を魅了する美しさを兼ねそろえた、まさしくトップスターの名にふさわしいウマ娘。
そのニックネームの通り、趣味は愛車のスーパーカーでサーキットをドライブをすること。しかし助手席に乗った者は、その後ことごとく重度のトラウマを負ってしまうらしい……。
競走馬として
1974年5月19日生まれで、通算成績は8戦8勝。イギリスの三冠馬・ニジンスキーを父にもつ。圧倒的な実力を誇っていたが、当時の持込馬は外国産馬の扱いを受けていたため、クラシックに出走が出来なかった。8戦のうち大差勝ちが2つ。これをタイムから馬身に換算すると、後続につけた着差の合計は、61馬身という次元が違う強さであった。1997年8月21日に死没している。

メジロマックイーン

名家の芦毛、気品ある様子がウマ娘としても風格を表している。

ウマ娘として
ウマ娘界屈指の名家である〝メジロ家〟の令嬢。
落ち着いた淑女的な物腰と気品から、他のウマ娘たちから羨望の的となっている。
メジロ家の血統に強い誇りを持っていて、かつて母と祖母が獲得した〝天皇賞〟を自分も勝利し、伝説の母娘三代制覇を目指している。
天下無類のステイヤー(長距離ランナー)と呼ばれ、その均整のとれたプロポーションは神々しいまでに美しいが、実はその体型を維持するために涙ぐましいダイエットをしているのは、他のウマ娘には内緒。
トウカイテイオーにライバル視されているが、持前の優雅さで軽くいなしているようだ。
競走馬として
1987年4月3日生まれで、通算成績は21戦12勝。適正は芝、脚質は先行。長距離に特に強い。「史上最強のステイヤー(長距離が得意な馬)」と評されると1991年春の天皇賞では祖父メジロアサマ、父メジロティターンに続く父子3代天皇賞制覇を成し遂げた。人気・信頼が非常に高く、全21戦中で単勝2番人気以下に落ちたのは3戦のみ。「強いばかりで面白みがない(退屈)」という言葉はCMのフレーズにも起用されている。1993年に引退、種牡馬入りした後、2006年4月3日に死没している。

まとめ

以上、前後編に分けての名馬比較・紹介でした。様々な特徴がウマ娘としても描かれていますね。それぞれの名馬が活躍したレースや歴史を知っておくとゲームもさらに楽しめたり、アドバンテージとなるかもしれません!

これからもウマ娘の情報が楽しみですね!

コメント

  1. 名無しのトレーナー 2024/08/17(土) 23:36:24 返信

    あれ、オペラオーは亡くなってるんじゃ?

    • 名無しのトレーナー 2024/08/18(日) 00:20:49 返信

      もう今から7年前、オペラオーが亡くなる1年前の記事なので。
      その後ヒシアマゾンとタイキシャトルも亡くなってて、今も存命なのはスカーレットだけ。

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