白馬がモチーフのマリ・ルイード
近代競馬発祥の地であるイギリス。そんな馬との関わりの深いイギリスにはクリスマス~新年に飾り付けした馬の骸骨を持って練り歩く「マリ・ルイード」という伝統行事が存在しているそうです。
なんか日本の獅子舞と似ててカワイイのでご紹介させて頂きます。
日本の獅子舞
まず日本の獅子舞についてさくっとおさらい!
16世紀初頭、飢饉や疫病除けのために伊勢国(三重県)で正月に獅子舞を舞ったのが発祥と言われています。その後17世紀に伊勢から江戸に伝わり、悪魔を祓い、世を祝う縁起ものとして江戸に定着しました。
日本各地に広まったのは、室町時代から江戸時代初期に伊勢大神楽と呼ばれた神楽師は獅子舞を舞いながら全国を業脚し、悪魔祓いをしたのがきっかけだと言われています。
イギリスのマリ・ルイード
イギリスの獅子舞とも言える「マリ・ルイード(Mari Lwyd)」はイギリスのウェールズ地方で行われている伝統行事。
白馬がモチーフになった馬の骸骨・マリ(Mari)を飾り付けて家の戸口に飾ったり、地方によってはこれを持ってパレードを行うところもあるそうです。
マリ・ルイードはちょうどこの時期クリスマス~新年のシーズンに行われ、起源については諸説ありますが「19世紀初頭から始まった」という説、「3000年もの歴史があり一度衰退したものの20世紀後半にかけて新しい形で復活した」という説があるようです。
詩を披露
マリ(Mari)の白いシーツの中に獅子舞と同じ様に人間が入っていて、棒に刺した骸骨を支えながら歌って騒いで近隣を練り歩いてパレード。家々を訪問してまわります。
集まった人たちで詩を披露して競い合い、勝利するとマリと訪問者たちはその家に招き入れられます。
女の子を追い回す
家に入れてもらったマリがどうするかというと、その家の女の子を追いかけ回します。そして逃げる女の子を捕まえると、馬の骸骨の顎を使って女の子を噛んで大騒ぎします。
一瞬にして恐怖の行事っぽくなりましたが、何かに似ていると思いませんか?
なまはげです。
ちなみに、なまはげは何故かわからないけどいつの間にか圧倒的知名度を得たらしいです。知らなかった。
なまはげと同様の行事は日本各地に広く分布し、男鹿半島からそれらに伝播したとの証拠も無い。しかし、何故そのようなことになったのかは不明だが、なまはげだけが圧倒的な知名度を得て、秋田県の記号になるまでに至った。
長く寒い冬を乗り越える行事
マリ・ルイードに似たような習慣・行事は長く寒い冬の間に集中しています。これは何故かというと、人々が家にこもりがちになる冬の間に近隣の人たちを親交を深めたり、その家の人が元気で暮らしているのかを確認するため。
娯楽が少なかった時代にみんなで楽しめる行事の1つでもあったようです。
イギリスでは白馬は力強さのシンボル。馬の骸骨を使ったマリ・ルイードは死を連想させ不気味なイメージもありますが、見た目に反して幸運をもたらす存在なんだそうです。
カワイイ馬クリーチャー・マリ画像
見れば見るほどカワイイ馬の骸骨・マリの画像です。
情報提供ありがとう御座いました!
実際にはクリスマス以外の祝日とかハロウィンにもこうやって馬の骸骨をパレードさせることもあるみたいです。最初めっちゃ怖かったけどクセになる可愛さ。さすが競馬発祥の地イギリスですよね!馬と深い関わりがあるんだな~
5番目の写真が一瞬ゴルシに見えた